半島を出よ * 村上龍

半島を出よ (上)

母が買った本を拝借。描写が細かくて、いつもは速読の私が上下巻読むのに2週間もかかったよ。心臓が悪い人は読まない方がよいかも。北朝鮮戦士の描写に気持ち悪くなった。父は途中で読むのをやめたらしい。なんでこんな気持ちの悪い本買ったの？って聞いたら「テレビで村上龍本人がお勧めしてて〜」だって。母らしいお言葉。作者は誰でも自分の本を薦めますから(笑)。でも最後まで読んだら感動した。マイノリティを許容しない日本社会と日本政府の歪みをよく表現していると思う。2010年という近未来だけに本当に起きそうな気がしてくる。自分じゃ絶対選ばない本だから新鮮だった。
＜あらすじ＞北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠、2時間後複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは「反乱軍」を名乗った。財政破綻し国際的孤立を深める近未来日本に起こった奇蹟。