間宮兄弟 * 江國香織

間宮兄弟

間宮兄弟

話題になっていた江國さんの新作(とある週刊誌で連載されていたらしい)。一言で言うと「キモい兄弟の日常生活と、もてない日々を綴った本」かな。江國マジックにかかると、大きな事件がおきるわけでもない兄弟だけの世界(しかもキモい兄弟!)が暖かくほんわりしたものを感じさせるものになってしまうのが不思議。「きらきらひかる」や「東京タワー」と同じで、ギスギスした日常生活に疲れたらこの本を読んで癒されたいといった風情のお話でした。話題になったということは、この世界を受け入れてくれる人が大勢いるということかしら?そしたらそれはそれで、世の中まだまだ捨てたものではないって感じかな。